ハリマ化成グループ

ニュースリリース

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環境管理に関する点検結果について

ニュースリリース 2006年11月09日発表

環境に関する昨今の情勢をふまえ、当社では、環境管理に関し点検を行ってまいりました。その結果、法令及び協定を逸脱したことが過去にあったことが判明し、兵庫県、加古川市へその旨報告いたしました。
 報告内容についての検証のため、昨11月8日、県、市からの立ち入り検査があり、その結果、当社が報告した事項の他に新たに指摘を受けました。
 当社点検結果及び検査結果について報告させていただきます。

 当社としては日頃より環境に優しい企業を目指して日々活動してきましたが、このような状況であったことは誠に残念であり、環境に対する認識が不足していたと反省しております。誠に申し訳ございません。
 今後、このようなことがないよう全社をあげて再発防止に取り組む所存です。

(立入検査の内容)
日  時
平成18年11月8日(水) 午前10時~午後6時
検査内容
兵庫県、加古川市による大気、水質、廃棄物に関する当社加古川製造所への総合立入検査
(平成15年4月~平成18年10月の環境関係の記録、報告書等の検査)。

(逸脱事項)
1)大気関係
(指 摘)
平成17年2月設置の20号ボイラーにて合計5時間のSOx濃度(K値)違反がありました。
(平成17年5月31日 3時間、平成17年12月12日 2時間 計5時間)
この違反の一部について県、市への報告を怠りました。
(原 因)
脱硫剤(水酸化マグネシウム)の添加設備の不備による一時的な添加不良のため排ガス中のSOx(硫黄酸化物)濃度が上昇しましたが、管理基準が明確でなかったため作業者は違反と認識せず、結果として報告を怠りました。
(対 策)
SOx管理要領を作成し、運転員への教育を行いました。SOx濃度計に警報装置を設置し、設備の不備を是正しました(平成18年2月)。

2)水質関係
(指 摘)
工場排水のBODに5件の協定値違反がありました(水質汚濁防止法の排水基準は適合)。内4件について数値の不適切な取扱いがあり、結果として誤った数値を市へ報告しました(平成15年4月~平成16年4月)。
但し、1件(平成18年6月)については、当社より市へ報告済です。
(原 因)
BOD異常時の工場操業状況を調査しましたが、特に水質に影響すると思われる異常は確認できませんでした。排水路・排水槽に堆積した汚れが何らかの理由で混入したものと推測します。
報告書の内容について作成者以外による確認が実施されておらず、協定値内に数値を書き換えた報告書を市へ提出いたしました。
(対 策)
測定値及び報告書の確認を担当課長を含む2名以上で行い、適切な報告を行います(測定値の記録・報告に関する手順書を作成します)。
コンプライアンスについて社内教育を徹底いたします。
排水路、排水槽の浚渫を定期的に行い排水への汚れの混入を予防いたします。
濁度計を設置し水質監視を強化いたします。

(指 摘)
平成16年12月12日に全リン濃度及び平成17年2月19日にCODの規制値違反がありましたが、市への報告を怠りました。
(原 因)
現時点では、規制値超過の原因は不明です。
報告を怠った原因は、記録チャートのレンジが不適切で、レンジオーバーとなりチャート紙からは正確な値が判断できておらず、レンジオーバーが短時間であり、記録を精査せず、結果として報告を怠りました。
(対 策)
記録チャートのCOD、全窒素、全リンのレンジを見直します。基準値内を記入し、後でも状況が把握できるような記録チャートに致します。
また、水質変動に注意し、基準値を超える異常が発生した場合には、速やかに市へ報告するとともに原因の調査及び処置を行います。

(指 摘)
平成16年8月18日に排水槽出口pHについて規制値違反がありましたが、市への報告を怠りました。
(原 因)
ボイラー工事でコンクリートを打った後、降雨により表面のアルカリ分が溶出し排水路に流入し、pH異常を引き起こしました。
南排水槽にて中和作業を行いましたが、雨の影響で水量が多く、中和が不十分で、短時間pHの高い水が排出されてました。
短時間であったため市への報告を怠りました。
(対 策)
水質変動に注意し、基準値を越える異常が発生した場合には、速やかに市に報告いたします。

3)産業廃棄物関係
(指 摘)
廃棄物焼却炉のCO(一酸化炭素)に関し維持管理基準を超過していました。最近は、CO濃度計が適切に管理されておらず、測定されていませんでした。
但し、ダイオキシン類の測定結果は適正でした。
(原 因)
廃棄物焼却炉の運転管理についての責任及び作業標準が明確でなく、作業者の管理基準に対する意識が低く、CO濃度計の管理ができていませんでした。
(対 策)
CO濃度計のメンテナンスを行い、昨夜より測定を再開しました。
焼却炉運転基準、CO濃度計管理基準及び責任を明確にします。

4)組織法関係
(指 摘)
公害防止統括者の代理者及び公害防止管理者(大気関係)の代理者の変更届が未提出。
(原 因)
公害防止協定上の変更届けは提出しており、法の変更届を忘れていました。
(対 策)
本日(11月9日)、変更届を提出いたしました。

今後、報告遅れが発生しないよう徹底いたします。