ハリマ化成グループ

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(公財)松籟科学技術振興財団、2025年度(第43回)助成研究者を発表

2026年03月06日

松籟科学技術振興財団(理事長:長谷川吉弘、ハリマ化成グループ株式会社代表取締役社長)は、2025年度(第43回)の助成事業として、研究テーマ21件への助成金贈呈を決定しました。

今年度は、2025年7月21日~9月30日を応募期間として、国公私立大学および公的研究機関に研究助成テーマを募集しました。「植物有用成分およびバイオマス資源の高度利用」、「エレクトロニクスの次世代を担う材料および周辺技術」、「持続可能な社会を実現する有機系新素材およびその機能化」の3つの研究課題に対して、計90件の応募があり、選考委員会(選考委員長:京都大学 中條善樹名誉教授)にて審査の結果、21の研究テーマが採択されました。

当財団は、1983年度の第1回目で7名の研究者に総額900万円の研究助成金を贈呈しました。以後、規模を拡充して毎年20件前後の助成を続け、2024年度 (第42回)までに累計823件、総額9億3,290万円を交付しています。そのなかには、1986年度(第4回)の野依良治氏、1991年度(第9回)の鈴木章氏という二人のノーベル化学賞受賞者もいらっしゃいます。このように当財団は優れた科学研究への助成を続け、2023年には創立40周年を迎えました。2023年度からは助成金の上限を1件に付き200万円(従来100万円)に増額しています。2025年度は21人の研究者の方に贈呈いたしました。これにより、助成金の累計は844件、総額9億7,490万円となりました。

贈呈式写真

また、研究助成に選ばれた方を祝うイベントとして、2026年3月5日には第43回研究助成金贈呈式を開催しました。贈呈式では、来賓を代表して、文部科学省研究振興局 淵上孝局長より祝辞をご披露いただき、受領者を代表して、東京大学 榎本有希子准教授からご挨拶をいただきました。

今後も助成、奨励事業を通じて科学技術の振興に貢献してまいります。

2025年度 研究助成金採択者一覧

課題A 「植物有用成分およびバイオマス資源の高度利用」

氏名 所属機関 研究課題
榎本 有希子 東京大学 精密分子設計に基づく難分解性芳香族バイオプラスチックの分解制御とリサイクル
花木 祐輔 香川大学 植物由来ハリマン型ジテルペノイドをリードとした新規創薬シーズの開発
信澤 岳 広島大学 機能性有機素材生産に資する非モデル植物由来新規ワックス生合成酵素の特性解明
野田 秀俊 微生物化学研究会 位置プログラマブル触媒によるオレオ化学の拡張
渡邊 俊介 安田女子大学 異なる植物種で共通する鉄キレート錯体取込み分子機構の解明
棟方 涼介 京都大学 プレニル化フラボノイドアナログの微生物生産と生理活性探索
寺本 岳大 九州大学 植物硫酸転移酵素の基質特異性改変と有用成分高生産への応用

課題B 「エレクトロニクス複合材料および次世代実装」

氏名 所属機関 研究課題
成田 秀樹 名古屋大学 対称性の破れた新奇スピン伝導デバイスの創製
小澤 大知 物質・材料研究機構 分子レベル・フォトリソグラフィによる量子エレクトロニクス素子の創製
佐藤 宏亮 東京科学大学 高分子半導体のポスト極性官能基導入を活用した有機電気化学トランジスタの特性向上
渡辺 清瑚 早稲田大学 含硫黄高分子の分極・分子運動性の制御に基づく超低誘電損失材料の創出

課題C 「持続可能な社会を実現する有機系新素材およびその機能化」

氏名 所属機関 研究課題
宇敷 育男 広島大学 超臨界含浸法を用いた金属有機構造体の機能化と革新的CO₂吸収材の開発
吉岡 弘毅 北里大学 持続可能な有機系新素材としてのアビエタン型ジテルペン系化合物の創出と、概日リズムかく乱による精巣機能障害の改善への応用
田中 隆行 京都大学 四回対称性骨格を基盤とした高伝導性二次元有機構造体の創出
井上 僚 兵庫県立大学 元素戦略的アプローチによるキラル材料の創出
山岡 賢司 大阪大学 トポロジカルな拘束の制御に基づく熱可塑性高分子の強靭化
神林 直哉 京都工芸繊維大学 主鎖にシアニン骨格を有する新奇高分子の構築と機能開拓
正井 宏 東京大学 光と水の協働による分解性高分子材料の開発
安達 洋平 広島大学 新規有機ホウ素π電子系の構築と励起三重項状態ダイナミクスの解明
松井 康哲 大阪公立大学 分子内三重項―三重項消滅による固体フォトンアップコンバージョンの高効率化
酒田 陽子 名古屋大学 新奇骨格変換反応を利用した超分子化学的アプローチに基づく環状有機構造体の創製

■関連情報

公益財団法人松籟科学技術振興財団

設立:1983年3月12日
 ※2013年4月1日 公益財団法人へ移行
理事長:長谷川 吉弘
目的:科学技術に関する調査・研究に対する助成・奨励を行うことにより、
 科学技術の振興と世界文化の発展に寄与する
事業:研究助成事業
 その他、当財団の目的を達成するために必要な事業
HPhttps://www.shorai-foundation.or.jp