ハリマ化成グループ

パインケミカル

私たちが取り組むパインケミカル

私たちが取り組むパインケミカル

私たちの取り組む「パインケミカル」とは、松(パイン)から得られるロジン、脂肪酸、テレピン油などの有用な化学物質を扱う「松の化学」のことです。

画像 パインケミカル
松は化学工場の図

松の木は太陽エネルギーと大気中の炭酸ガスによって光合成をおこし、私たちには欠かせない酸素を放出してくれます。また、根から水や養分を吸収して、繊維質であるセルロースや化学物質を合成しながら成長します。まさに、松は自然の化学工場ともいえます。

しかも、太陽と水がある限り松は成長し、伐採されても植林によって半永久的に枯渇することのない、再生が可能なリニューアブル資源です。自然とテクノロジーの調和を大切にしながら、「松」から得られる化学物質を最大限に活用しています。

ロジン(松やに)とは

ロジンは松科の植物に多量に含まれる松やにの不揮発性の成分であり、専門的には樹脂酸とよばれる各種異性体を主成分としたものです。

ロジン中に含まれる代表的な樹脂酸
ロジン中に含まれる代表的な樹脂酸

各種ロジン中の樹脂酸組成

共役樹脂酸
(単位:%)
  アビエチン酸 ネオ
アビエチン酸
パラストリン酸
トールロジン 33-48 2-8 10-20
ガムロジン 25-45 10-25 10-25
ウッドロジン 35-45 2-10 10-20
非共役樹脂酸
(単位:%)
  ピマール酸 イソ
ピマール酸
デヒドロ
アビエチン酸
トールロジン 3-8 4-10 15-25
ガムロジン 4-8 2-8 3-7
ウッドロジン 5-8 10-15 10-15

各種ロジンの品質

  酸価 軟化点(℃) 色調
トールロジン 165-175 70-75 N-X
ガムロジン 165-175 70-75 N-X
ウッドロジン 160-170 70-80 D-X

粗トール油とは

松材を原料としてクラフトパルプを製造した時にできる黒液を酸で中和すると、樹脂成分などが粗トール油として分離されます。
粗トール油は蒸留することにより、トールロジンとトール脂肪酸が精製され、それぞれ工業的に利用されます。国内ではハリマ化成が、兵庫県加古川市で唯一の精留プラントを稼働させています。

トール脂肪酸とは

粗トール油を蒸留して得られる脂肪酸をトール脂肪酸といい、オレイン酸50%、リノール酸35%、その他8%からなります。
不飽和脂肪酸の二量化によってダイマー酸に変性し、エポキシ樹脂硬化剤のポリアミドアミンや熱可塑性ポリアミド樹脂等の原料となり、これらは塗料・インキ・接着剤等に使用されています。

テレピン油とは

松精油、テレビン油、ターペンタインともいわれ、生産方法の違いでガムテレピン油、ウッドテレピン油、サルフェートテレピン油(硫酸テレピン油)と呼ばれています。
主にα-ピネンとβ-ピネンを成分とし、塗料やワニスなどの溶剤として利用されるほか、美術の分野では、油絵具の薄め液・画用液として用いらます。医薬品の成分としても用いられており、α-ピネンは合成樟脳の原料としても利用されています。
ピネンの熱分解によってミルセンが製造され、ミルセンはメントール、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、ゲラニオール、ネロール、リナロールを製造する際の原料として香料工業において広く利用されています。