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パインケミカル

12.ロジンバッグと松脂(ロジン)

一球一球に魂を込め、ピッチャ-が投げるボ-ル。
ここでも松脂(ロジン)が大切な働きをしています。

画像 野球のイメージイラスト1画像 野球のイメージイラスト3

ロジンバッグとは

ロジンバッグの名前については、よく知っている人も多いと思うが、そう、あの野球などで使われる白い粉です。それでは、あの白い粉の正体はなんなのでしょうか。名前の通り、ロジンは松脂(まつやに)のことであり、バッグはこれもその名前のとおり、入れ物と言う意味です。つまり、ロジンバッグとは、松脂をいれた袋のことです。広辞苑(岩波書店)にもこのロジンバッグについての記載があります。
→→→『松脂の粉を入れた袋。野球選手などが手の滑り止めに用いる。』しかし、松脂を袋に入れただけではとても商品にはなりません。いくら滑らなくても良いと言っても、粘着性が強すぎたのでは皮膚を傷つけてしまいます。そのために、粘着性を押さえ、さらりとした感触のものに仕上げるためには炭酸マグネシウムのような無機質が必要です。現在のロジンバッグの大体の組成は、炭酸マグネシウム80%とロジン15%と石油樹脂5%からなっていますが、これも使用する目的に応じて、少しずつ成分を変えているそうです。

画像 ロジンバッグの商品写真画像 野球のイメージイラスト3
アメリカで売っているロジンバッグ。
なぜか台湾製。1$79¢(約200円)

野球規則

ロジンバッグの使用は野球規則で決められたル-ルに記載されており、公式に使用が認められている。日本の野球規則はアメリカのプロフエショナル野球機構で用いられているオフイシャル・ベ-スボ-ル・ル-ルズ(official baseball rules)を元にして、日本の野球事情に適したように作り直されている。その中で、投手の禁止事項の項目にロジンバッグについて明記されている。

アメリカの野球規則

8.00 The Pitcher
8.02 The pitcher shall not
All umpires shall carry with them one official rosin bag. The umpire-in-chief is responsible for placing the rosin bag on the ground back of the pitcher's plate. If at any time the ball hits the rosin bag it is in play. In the case of rain or wet field, the umpire may instruct the pitcher to carry the rosin bag in his hip pocket. A pitcher may use the rosin bag for thepurpose of applying rosin to his bare hand or hands.
Neither the pitcher nor any other player shall dust the ball with the rosin bag;neither shall the pitcher nor any other player be permitted to apply rosin from the bag tohis glove or dust any part of his uniform with the rosin bag.

日本の野球規則

8.02投手の禁止事項
審判員は、一個の公式ロ-ジンバッグを携行し、球審は投手板の後方の地面にそのロ-ジンバッグを置く責任がある。ロ-ジンバッグにボ-ルが触れたときは、どんなときでも、ボ-ルインプレイである。
雨天の場合または競技場が湿っている場合には、審判員は投手にロ-ジンバッグを腰のポケットに入れるよう指示する。(一個のロ-ジンバッグを交互に使用させる)投手はこのロ-ジンバッグを用いて、素手にロ-ジンをつけることを許されるが、投手、野手を問わず、プレヤ-は、ロ-ジンバッグで、ボ-ルまたはグラブにロ-ジンをふりかけたり、またはユニフオ-ムのどの部分にも、これをふりかけることはできない。
注:日本の野球規則ではロ-ジンバッグといい、ロを伸ばし、ロジンバッグとは呼ばない。

ロジンバッグが何時から使用され始めたかについては定かではなく、今後の調査としたいが、少なくとも昭和43年(1968)に、アメリカの改正ル-ルを日本でも採用することになったので、それ以前の昭和40年前後(1965年頃)に輸入されはじめ、使われ始めたと想像される。それ以前は、ロジンバッグの様なものでなく、単に、炭酸マグネシウムの様な無機の粉を用いていたものと思われる。アメリカでは少なくとも戦後(1945)の早い時期には使われ始めたと思われる。

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