ハリマ化成グループ

パインケミカル

松やに(ロジン)を訪ねて

12.ロジンバッグと松脂(ロジン)

アカシアン訪問

山形市から仙台方面へ国道286号を15分程走ると、左手の行川(なめかわ:滑川ともいう)渓流沿いに蕎麦屋の看板が現れる。この蕎麦屋の奥の敷地に有限会社アカシアンクリエーティブがあり、ロジンバッグの製造を行なっているアカシアンだ。
蕎麦屋が蝋燭庵(あかしあん)で国道に面しており、ロジンバッグは従のようであるが、社長の伊豆田さんが、ここでこの仕事を始めたのはあくまでロジンバッグが先なんだとか。
伊豆田さんの実家は山形でガソリンスタンドを経営していたとのことで、当初は家業を手伝っていた。その後、兄が帰郷したこともあり、小資本で独立できる仕事を探した縁で渡辺化学と出会ったのが始まりだそうだ。伊豆田さんは渡辺化学でスポーツ関係の商品に携わり、その後独立。当初はロウソクとか保革油を作っていたが、渡辺化学がロジンバッグを作り始めたのに伴い、ロジンバッグの委託生産をするようになったとのこと。
注:渡辺化学は社名変更で、ホワイトベアー(株)となっている。

画像 伊豆田氏の写真
社長の伊豆田孝雄さん
画像 アカシアンの写真
アカシアン入り口は蕎麦屋
ロジンバッグの市場

現在国内は大手5社でその大半を生産している。

  1. ミズノ
  2. 佐々木
  3. TEMPO化学
  4. ホワイトベアー
  5. コロンブス
画像 ロジンバッグの製品写真
各社のロジンバッグ。

ロジンバッグは1個60〜70グラムで、ホワイトベアーでは、年間約60万個取り扱っており、アカシアンが約50%を生産している。ロジンバッグは野球のピッチャー用、バッター用、また最近ではゴルフ用も作られている。

生産工程

現在、ロジンバッグの原料は提携先のホワイトベアー(商品名:White Bear)から購入し、アカシアンで小分けし袋詰めして出荷している。

画像 ロジンバッグ生産工程の写真1
松脂(ロジン)
画像 ロジンバッグ生産工程の写真2
ロジンバッグの粉を購入
画像 ロジンバッグ生産工程の写真3
1つ1つ計量して袋詰めしていく
画像 ロジンバッグ生産工程の動画
画像 ロジンバッグ生産工程の写真4
袋はミシン掛けする
画像 ロジンバッグ生産工程の写真5
出来上がった製品
こぼれ話

昔、村田兆治投手(ロッテ)が子供野球教室のため山形を訪れた折にアカシアンを訪問され、ロジンバッグが非常に手間をかけて作られているのを見て、「ロジンを粗末にしてはだめだと子供達にも教えたい」と言い残されたそうです。