13.ロジンア-ト・おもしろ館
おもしろ館へようこそ。
取材協力
おもしろ館 代表:井上 繁広
神戸市西区玉津曙町1070
TEL:078-928-7024

おもしろ館は2年前に開館。
琥珀に見そめられ、なんとかあの色を出せないかと模索した中で、ロジンに行き当たり、ロジンを使ったいろいろなおもしろいものをア-トとして開発している。
ロジンア-トの世界

神戸おもしろ館はJR明石駅からバスで約10分、国道175号線に面した所にあり、井上さんがここを開設したのは今から2年前。
おもしろ館を入ると、館の中いっぱいにあのロジン独特の少し鼻を刺すようなにおいが広がり、また、館の中に所狭しと並べられた井上さんの作品が目に付く。魚の形したものや、葉っぱの形をしたもの、象の歯の化石の形、また、昆虫をロジンの中に閉じこめたもの、靴にロジンをくっつけおもしろくしたものなど、名前の通りおもしろそうで(中には少しグロテスクなものもあるが)ちょっと人目を引きそうな作品が並べられている。



左より:ナウマンゾウの歯の化石→桜の葉→靴
ここの代表者の井上さんは、若い頃から絵を描くのが好きで、学校を出てからも絵をおしえたりしている。また、趣味として琥珀を集めたり、明石象(ナウマンゾウ)の化石を収集するなどしている。特に、趣味で集めている琥珀のあの色に惚れ込み、ア-トで何とかしてこの色を出せないものかと長年模索していた。
そのようなとき、ひょんなことから松脂(ロジン)に出会い、あの色と溶けたときの流動性からヒントを得て、これを使ってロジンア-トをやってみたいと考えたのが始まりとか。ちなみに琥珀は神戸でも少量であるが出土されており、井上さんは琥珀の収集家としてもその道の人には知られた存在である。
井上さんは絵と化石と琥珀をライフワ-クとしているが、ア-トをやる上に置いても人と同じことはやりたくないとのことで、そうゆう意味からもロジンを使った分野で新しいア-トの世界を開拓していきたいとのこと。
井上さんは、平日は神戸国際大学付属高校で美術の時間を担当しているが、ここでももちろん絵が主体であるが、生徒にもこのロジンア-トを取り入れ教えているとのこと。ロジンを使ったこのようなア-トはまだほかではほとんどなく、試行錯誤しながら進めているとのことであるが、生徒の評判はなかなかよく、インパクトもあるのでロジンア-トを取り入れてよかったと思っているとのこと。将来、ここからロジンを使ったア-チストが生まれてくることを望んでいますとのこと。
ロジンア-トの作り方
ロジンア-トの作り方について簡単に説明しておきます。まず、ロジンをホットプレ-トなどで溶解しておく。次に魚などの型をとったものに溶かしたロジン流し込む。冷えたら取り出し周りを整形すれば、生きているかのような魚の見本ができあがる。また、葉っぱや魚などをそのまま溶けたロジンで包み込み、冷却すればこれまたみごとなア-トとなる。




左から、原料のロジン→ロジンを溶かす→型に入れる→ロジンア-トの出来上がり(鯛)
中でも井上さんが非常に惚れ込んでいるのが、トップペ-ジにあるなにか『かに』みたいなまた、奇妙な形をしたものである。実はこれは溶かしたロジンを水の中に流し込んでいき、固まったものをそのまま引き上げたものである。これこそロジンア-トの神髄でないでしょうかとの井上さんの話です。

現代的発想から生まれたもの、それがロジンア-ト
琥珀色の神秘性を生かし、現実にあり得ないものを作る。これがロジンア-トであり、ロジンの中に自分の作品のみならず、人の作品をも取り入れることにより、パロデイ的なことも可能となり、作品は奥が深く、いくらでも世界が広がっていける。
素材は無限であり、特に、地元明石の名産である海産物をア-ト風にしたり、また、バッタなどをそのままロジンで覆うことにより、そのものが生きたままの姿を再現できるところにもこのロジンア-トの素晴らしさがあると、井上さんはおっしゃる。




