ホーム > パインケミカル > 松脂(ロジン)を訪ねて > 17.弓弦(ゆづる)と松脂(ロジン)


パインケミカル

弦とは

弦(つる)は絹糸や麻糸を撚りにかわを塗って作った。玄は糸の細いことを言う。
弦は弓と玄の会意形成文字で弓の細いこと。

弦の作り方

1.縮れをのばした麻をたばね、弦の太さに応じて麻を取り出す。

画像 弦(つる)制作工程の写真1

2.麻を撚り、かたよりにならないようにしながら約3メートルの長さにする。

3.撚った麻を水に浸し長さ3メートルほどの竹(張竹)に張り、水に濡らしたたわしで何度も
上下にこき下ろした後乾燥させる。この作業を数回繰り返す

画像 弦(つる)制作工程の写真2

4.天日で乾燥し、くすねを十分に塗り麻ぐすねで摩擦してくすねを十分しみこます。

くすね(薬練)松脂を油で煮て練り合わせた物。粘着力が強いので、弓の弦などに塗って補強するのに用いる。小学館大辞典(松村 明監修)

画像 弦(つる)制作工程の写真3

5.出来上がった弦の上部に赤い絹を、下部は白い紙をまいて完成。

6.完成した弦は白弦といい、くすねを十分にしみこます為に白弦を松脂と油で煮込んだ物を煮弦(にずる)という。

画像 出来上がった弦(つる)の写真
澤山製作所の弦:富士(麻糸)

くすね(薬練)の作り方

弦の補強のために使われるくすね(薬練)は一般的には次のようにして作られる。まず原料の松脂(ロジン)と油(ごま油など)を混ぜ、火にかけて十分に混ぜ合わせる。この時、夏には少し硬く、冬は少し軟らかくなるように油の量を調整する。昭和10年頃までは松脂とひまし油を混ぜた物が使われていたが、昭和30年頃からはごま油が一般的となっている。
さらに松脂を煮込み松脂のべたつきをなくした物は「ぎりこ」と呼ばれており、矢の滑りを押さえるためにかけと呼ぶ場所で使用される。

画像 くすね(薬練)の制作工程の写真
右:松脂 左:松脂と油を混ぜた物

参考書/ホームページ

  1. 弓道増補版 小笠原 清信他著(大修館)
  2. 絵説弓道全 稲垣 源四郎著(東京書店)
  3. 現代弓道講座(雄山閣)
  4. 日本大百科全書(小学館)

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