ハリマ化成グループ

One Hour Interview

One Hour Interview

液晶性を活用して先進的機能材料を開発

山田重之

想定外の結果も歓迎

その経験とは、成功と失敗、どちらが大事でしょうか。

合成した色素化合物がどのような色を示すかを確認する

 そうですね。失敗の経験はとても大事です。こういうことをしたら失敗するということがわかるのは、大きな進歩です。また、私たちの研究では、考えていたものと全然違うものが得られても、それが面白い機能を持っていたり、意外な使い方ができるということがあります。そういう意味でも、失敗を失敗と捉えるのではなく、得られた結果を丁寧に考察する姿勢がとても大事です。学生にも、たくさん実験をして、そのような経験を重ねるようにと言っています。

先生ご自身も、予想外にできたものに意外な有用性があったという経験がおありですか。

 はい。私は学位を取るまでは反応開発に取り組んでいて、結果として得られた化合物の材料特性にはあまり関心がありませんでした。反応の効率や生成物の構造、反応機構ばかりに目が向いていたんですね。ところが、材料化学の研究に触れたことで視点が変わり、改めて思い返してみると、当時得られていた化合物が材料として役に立ちそうだということに気がついたんです。

どんなことに役に立ちそうだったのですか。

 アゾ色素に代表されるように固体状態で着色した化合物ができ、染料などに活用できそうだと思いました。これがきっかけでその研究も手がけるようになり、最近、論文にしています。

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