ハリマ化成グループ

One Hour Interview

One Hour Interview

液晶性を活用して先進的機能材料を開発

山田重之

興味が探究心につながる

ご自分の研究室を持つようになって1年が経過しましたが、どのような方針で運営されているのですか。

 研究については、学生ができる限り自由に研究に取り組める環境づくりを重視しています。あまり大きな声では言えませんが、個人的にはアングラ研究もどんどんやってほしいと思っています。自分が本当に興味のあることなら探求心につながるので、一生懸命取り組むようになるでしょうし、一生懸命取り組んだらますます面白くなるはずです。

先生ご自身は専門以外のことだと何に興味がおありですか。

 私はこれまで、液晶の中でも主に化学的な側面に着目して研究を進めてきましたが、液晶には物理的・光学的側面などさまざまな側面があります。実は私、これまで物理にはさほど興味がなかったのですが、液晶材料の研究に取り組むようになったおかげでしだいに物理にも興味を持つようになりました。今、近隣の大学の物理を専門にされている先生とも、液晶について一緒に仕事をしています。

先生は、液晶研究の面白さをどのようなところに感じていますか。

 液晶分子の並び方にはさまざまな種類があり、同じ方向に並んでいるものもあれば、分子が層状になっているものもあります。そして、その並び方は、温度や濃度などで可逆的にコントロールすることができます。つまり、ある程度自由に分子の並び方をコントロールでき、それが機能にどう結びつくのか知るところに一つの面白さがあると思います。その結果、優れた機能を持つ材料を自由に制御できるようになればハッピーです。

山田重之[やまだ・しげゆき] 1980年、大阪府出身。京都工芸繊維大学工芸学部物質工学科卒業。同大大学院工芸科学研究科材料科学専攻博士課程修了。博士(工学)。ミュンヘン大学化学生化学科、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団博士研究員、京都大学大学院工学研究院博士研究員、東京農工大学大学院工学研究院産学官連携研究員、立命館大学生命科学部応用化学科特任助教などを経て、2016年、京都工芸繊維大学分子化学系助教に就任、その後、准教授となり、2025年4月より現職。趣味はネットサーフィンと「息子と家でゴロゴロ」すること。

[第39回 松籟科学技術振興財団研究助成受賞]

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